Maker:今夜、誰に会うべきかを教えてくれるオープンソースのAIイベントコンシェルジュ
ミートアップは、いつも同じ3つの質問から始まります。今夜のプログラムは?会場はどこ?どのテーブルに行けばいい?そして、いちばん大事な質問。この会場で、誰と話すべきなのか。
Maker はこの3つすべてに答えます。コミュニティイベントのためのライブ3D AIホストで、Perxona Connect Kit の上に、Perxona のマーケティングディレクター Angie Chen が作りました。彼女はエンジニアではありません。PicCollage がホストし、6組のデモ登壇者とトピックテーブルで賑わった2026年10月8日の AI Tinkerers Taipei Kickoff のために、自分のイベントのお供として Maker をバイブコーディングしました。彼女自身の集計では、その一晩で Maker は入口で47人のビルダーをチェックインし、会うべき人同士の紹介を65件行い、70の質問に答えました。その日のピザが何だったか、という質問も含めて。その後、彼女はすべてを MIT ライセンスで GitHub に公開しました。公開デモは、登録不要で今すぐスマホから試せます。
本記事は、製品化の準備が整った Connect Kit プロジェクトを紹介する短い連載の第1回です。Maker を最初に選んだのは、すでに製品のように動いていて、実際の入口で一晩働いた実績があるからです。

画像2:来場者が必ず聞く3つの質問
Maker ができること
来場者は入口で QR コードをスキャンし、Maker は来場者自身のスマホで動きます。アプリのインストールは不要。チェックインしたら、声かテキストで、日本語・English・中文で質問できます。入口のキオスクとしても動作し、ノートPC1台、またはそれに向けたタブレットで運用できます。
来場者がよく聞く順に、3つの仕事があります。
「プログラムは?会場は?」 Maker はイベント自身の情報だけから答えます。ピザの注文内容まで。イベント設定ファイルに書いていないことは、推測せず「スタッフに聞いてください」と案内します。
「どのトピックテーブルに行けばいい?」 テーブルを1〜2つ提案し、あなたが取り組んでいることに合う理由を説明します。
「誰に会うべき?」 紹介に同意した来場者を、登録時に書いた内容から最大3名おすすめし、LinkedIn を QR コードとして画面に表示します。
会場の Wi-Fi が落ちても、キオスクはネットワークが戻るまでスケジュールと QR コードの掲示板に切り替わります。誰も触る必要はありません。
チャットボットではなく、3Dアバターである理由
混み合った入口では、挨拶をして、身振りをして、目を合わせてくれる顔があるかどうかが、FAQ ページとホストの違いになります。3D アバター、表情、ジェスチャー、リップシンクは Perxona のもので、ページを開いたときに Perxona から読み込まれます。Maker の声は ElevenLabs によるもので、こちらは任意です。それ以外はすべて Angie が作りました。
開発者向けに、Maker が使っている Connect Kit の機能はこちらです。
<sv-presenter> と initializeWithConnectKey、公開キー(publishable key)
テキスト用の present()、自前の ElevenLabs 音声をリップシンクさせる presentWithAudio()
アバターのモーションリストからジェスチャーを再生する playMotion()、ミュート起動のための muteAudio()
PRESENTER_STATUS と ALL_PERFORMANCE_FINISHED イベント
アバター、シーン、ボイス、クレジットを扱うサーバーサイドの Connect API
これまでの Perxona イベントで得た教訓も組み込まれています。長文はエラーの原因になったため、返答は約320文字に制限。present() は例外を投げないので、戻り値を確認。AI サービスからの 429 はバックオフ付きで再試行し、それでもだめなら固まる代わりに「少々お待ちください」と言います。

画像3:しくみ。入口のQRから紹介まで
「安全な選択肢しか取れない」つくり
イベントでの紹介は、製品の問題である前にプライバシーの問題です。Maker はそのように扱っています。
AI が受け取るのは、紹介に「はい」と答えた人だけ。登録リストに載っていることは同意ではありません。
チェックインが始まったら、実際に会場にいる来場者だけをおすすめ。欠席者が紹介されることはありません。
メールと電話番号の列は取り込み時に削除。回答の中のメールや電話番号らしき文字列も伏せられます。
ウェブ検索もスクレイピングもなし。Maker が知っているのは、各自がフォームに書いたことだけです。
来場者の発言は保存されません。統計フォルダに残るのは匿名の件数だけです。
有料の呼び出しはすべて、スマホごと、来場者ごと、アドレスごと、1時間ごと、1日ごとに上限があり、公開デモで請求が膨らむことはありません。
シークレットキーがブラウザに届くことはありません。ページが受け取るのは Perxona の公開キーだけで、できるのはアバターに話させることだけです。
自分のイベント用に、約30分でセットアップ
デモは2分で動きます。自分のイベント用には約30分です。
インストール(2分)。リポジトリをクローンし、npm install、.env.example をコピー。Node 22 以上と Chrome が必要です。
キー(5分)。Perxona Console から Connect キーを2つ、Anthropic API キーを1つ、スタッフ用パスワード。
イベントフォルダ(15分)。テンプレートをコピー。event.yaml がコンシェルジュの知っていることのすべてです:スケジュール、会場、デモ、トピックテーブル、FAQ。persona.md はアバターの名前、挨拶、性格。Perxona のカタログからアバター、シーン、ボイスを選びます。
同意フォーム(5分)。Google Apps Script が同意フォームを自動で作ります。
リハーサル(3分)。コマンド1つで、キー、クレジット、ボイス、3言語の回答、マッチング、プロンプトインジェクション、オフライン掲示板をテストします。
スマホ対応とクラウド(任意)。用意された Render のブループリントで Maker をウェブに置けば、来場者は自分のスマホから使えます。
運用コストは、Perxona アカウント(無料トライアルあり)と数ドル分の AI クレジット。賑わう一晩で約5米ドルです。

画像4:約30分でセットアップ
この先に広がるもの
Maker は、ひとつのコミュニティのイベントのために作られたオープンソースプロジェクトです。ただ、製品としての形はすでに見えていて、まさにこれにお金を払うグループがいくつもあります。
ミートアップやコミュニティの主催者。 来場者30人なら、主催者が手作業で人を紹介できます。Tinkerers のキックオフでは、主催者が進行に追われている間に、Maker が一晩で47人のビルダーの間に65件の紹介を行いました。150人になれば、手作業では誰にもできません。名簿を把握し、良い紹介をする入口のホストは、主催者がやりたくて、いつも時間がない仕事です。
カンファレンスと展示会。 ビジネスマッチングは、B2B の展示会ではすでに有料サービスです。同意ベースのマッチングと画面上の LinkedIn QR という Maker の形は、主催者が入口で運用でき、スポンサーが名前を載せられる軽量版です。
代理店とシステムインテグレーター、とりわけ日本で。 AI受付やコンシェルジュアバターは、日本ではすでに馴染みのあるカテゴリーです。Maker はクライアントごとにイベントフォルダ1つ、ブランドごとにペルソナ1つ、3言語は標準装備。アバター、声、ジェスチャーはすでに完成しています。代理店が売るのは、セットアップ、コンテンツ、当日の運用です。
会場、コワーキングスペース、インキュベーター。 毎週のイベント、入れ替わる名簿、変わらないセットアップ。Maker のスタッフページは、Luma のゲストエクスポート、チェックイン、飛び入り参加にすでに対応しています。
デモから製品へ進むために必要なのは、すべてアプリ側の作業です。ノートPCを介さないホスト版、Luma や Eventbrite との同期、入口スクリーンへのスポンサー表示、来場者が会った人を後から送るフォローアップ。どれもアバターには手を入れません。その部分はもう完成して

画像5:公開デモ perxona-maker.onrender.com(スクリーンショット、2026年11月)
試して、フォークして、次のイベントへ
スマホで Maker を試す: perxona-maker.onrender.com。架空のイベント、登録不要。
コードを読む: github.com/angiechen-create/maker-perxona-connect-kit(MIT)。
キットから始める: github.com/XRSPACE-Inc/perxona-connect-kit。Maker は Samples に掲載されています。
キーを取得する: console.perxona.ai。無料トライアルがあります。
自分のイベントで Maker を動かしたら、Connect Kit の GitHub Discussions で教えてください。みなさんが何を作るのか、楽しみにしています。
