A.T.に会ってみる:ART TAIPEIの来場者を、ウェブでも会場でも案内したAIガイド
アートフェアは、質問の山です。あのギャラリーはどこにあるのか、この作品の作家は誰か、チケットはどこで買えるのか、今日は何があるのか。10月末の4日間、ART TAIPEI 2026(台北国際芸術博覧会)の来場者は、そのすべてを「A.T.」というキャラクターに聞くことができました。
ART TAIPEIは台湾最大のアートフェアです。第33回となる今年は、社団法人中華民国画廊協会の主催で、10月30日から11月2日まで台北世界貿易センター第1ホールで開催され、台湾内外から127のギャラリーが「Symbiosis 共生」をテーマに集まりました。そして今年、フェアは初めて公式サイトにAIアシスタントを導入すると発表しました。二言語・多言語の案内、出展ギャラリーと作品の情報、観覧ルートの提案、会場イベントの概要。
そのアシスタントがA.T.です。A.T.はPerxonaで作られています。

ART TAIPEI 公式サイト上のA.T.(2026年11月5日)
ひとつのキャラクター、ふたつの入口
イベント向けのAIアシスタントは、たいてい一か所にしかいません。A.T.は、ふたつの場所にいました。
ウェブサイトでは、A.T.はホテルのサイトのコンシェルジュのように、すべてのページの隅に常駐しています。パネルを開いて、入力するか話しかけるかして、ギャラリー、見どころ、チケットについて聞く。土曜日に行く予定の人なら、前の晩にソファの上から済ませられます。
会場では、Perxonaチームが「ART TAIPEI AI Hub / AI対話ステーション」を設営し、A.T.が大きなスクリーンに等身大で現れました。通りかかった人が立ち止まり、同じキャラクターに、同じフェアの知識を持った相手に、展示の真ん中で声に出して話しかけられる場所です。
これが、顔があることの違いです。ウェブサイトの検索窓と会場のキオスクは、別々の製品です。キャラクターはひとつの存在として両方の場所にいられて、来場者は片方からもう片方へ移っても同じ相手だと分かります。
学生たちがやって来た日
いちばん多くを教えてくれたのは、私たちが計画していなかった日でした。
フェアの教育デー、AI Hubには1日で中学・高校15校から600人以上の学生が訪れました。私たちの同僚のLina Chenがステーションで「AIキャラのクイズ大会」のMCを務め、主役はA.T.です。作品についての出題の合間に、A.T.はスクリーンの上で派手な動きを披露し、そのたびにステーションは歓声に包まれました。
A.T.は案内役です。でもその日は、15歳の集団がアートフェアに注目した理由でもありました。Linaは後にこう書いています。アバターがただ説明するだけの存在ではなく、デジタル体験を一緒に楽しめる存在になる瞬間を、目の前で見られた、と。

教育デーの「AIキャラのクイズ大会」、MCはLina Chen
なぜこれがPerxonaの話なのか
本記事は「アバターそのものが製品である」プロジェクトを紹介する連載の第4回です。A.T.は、この連載でこれまで最大の公開事例です。国を代表するアートフェア、その公式サイト、4日間、数千人の来場者。
教訓は、私たちが繰り返し出会っているものと同じです。A.T.がしていることは、原理的には、よくできたFAQページでもできます。ギャラリーと作品の一覧はもともと公開されていました。チケット料金も載っていました。違うのは、来場者が立ち止まり、笑顔になり、会話を始めたことです。会場でも、ウェブサイトでも。創業者のKurt Liuが最終日に会場から書いたとおり、その瞬間を目にすることが、私たちが作っているものの核心です。
A.T.がそうでないもの:上にキャラクターを貼り付けただけの、台本どおりの案内所。A.T.は自然な会話で、複数の言語で、フェア自身のデータをもとに答えます。声があり、顔があり、相手が15歳ならダンスもあります。

ひとつのキャラクター、ふたつの入口
この先に広がるもの
同じ仕組みは、初めての人が同じ20の質問を持ってやって来るイベントなら、どこにでも合います。展示会、美術館、カンファレンス、フェスティバル、学校のオープンキャンパス。主催者が情報を用意し、Perxonaがキャラクターと声と会話を用意する。キャラクターは、来場者がいる場所へ行きます。開催前はウェブサイトに、開催中は会場に、そして望むなら、終了後のふり返りにも。
A.T.に会う、自分のイベントにも
A.T.に会ってみる: 2026.art-taipei.com(サイトは中国語、英語セクションあり。本記事の公開時点でA.T.は稼働中です)
自分のイベントにガイドを置く: ぜひご相談ください。A.T.はフェアの公式サイトと会場ステーションに導入されたPerxonaの事例で、同じ仕組みがあなたのイベントでも動きます。
開発者の方へ: オープンソースの Perxona Connect Kit は GitHub(XRSPACE-Inc/perxona-connect-kit)で公開しています。数分で動かせるサンプル付きです。
答えはすべて載っているのに誰も読まないイベントサイトをお持ちなら、お気軽にメッセージをお送りください。
